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Q&A(QUESTION and ANSWER)

食品照射の応用分野(5)海外の健全性試験


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49.照射ニンジンの投与によるラットの成長抑制に関する見解


49.照射ニンジンの投与によるラットの成長抑制に関する見解

概要

  米国での研究でラットで現れた影響は照射ニンジンによるものではなく、腐敗したニンジンを摂取させたために現れた影響である。

内容

1.照射ニンジンを与えたラットの成長速度は減少したが、一方では、産仔については高率の繁殖性を維持していた。照射ニンジン中のカロチンの生物学的力価は、βーカロチン含有量の減少によって説明できる程度より大きく損なわれた。

2.次に行なわれた研究は、ニンジンを6カ月間凍結貯蔵すると照射ニンジンのカロチンの生物学的力価は損なわれないし、照射ニンジンを12カ月間冷凍貯蔵後に与えても成長減退がみられないことが示された。したがって、照射自体は成長減退やカロチンの生物学的力価の減少の                       原因ではないとされた。室温貯蔵のニンジンは酸敗臭やゼリー状残留物を有し、細菌汚染を示唆していたが、これが成長抑制、カロチン利用阻害の効果をもたらしたものと考えられる。

 つまり、長期にわたる室温貯蔵によるニンジンの腐敗が原因であったと考えられる。




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