国際機関のQ&A(1)米国INFO
Q&A集タイトル : 20の質問:食品照射の案内(米AIF・Background INFOより)
発行機関名 : 日本原子力産業会議企画部
発行年月日 : 1986年11月
- 1.食品照射とは何か?また、どのようにして実施するのか?
- 2.照射により食品は放射能を帯びるか?
- 3.照射された食品は安全か?
- 4.米国における食品照射の現在の法的状況はどうなっているか?
- 5.現在照射食品を利用しているところがあるか?
- 6.食品照射が他の国で受け入れられているとするならば、米国で商業的に利用されていないのはなぜか?
- 7.ラベルはどうなっているか?照射食品はラベルを貼付しなければならないのか?
- 8.照射されると食品はどうなるのか?
- 9.他の食品加工法に比べて照射にはどのような利点があるか?
- 10.批判者はFDAが食品照射について400件以上の科学文献を検討して69件にしぼった時、その中に悪影響があるとしたものが32件、この加工法の安全性を支持するとしたものが37件あったと述べている。反対派はその後FDAが悪影響があるとしたもののすべておよび安全性を示唆するもの32件を無視し、残りの5件のみを使ってこの加工法が安全であるという結論を出したと述べている。
- 11.照射は食品の栄養価に影響を与えるか?
- 12.照射は他の食品加工法と同様に食品の中で化学変化を引き起こす。放射線分解物として知られる新しい物質が少量つくられる。これらの放射線分解物について心配する必要はないか?
- 13.胞子を形成するアスペルギルス菌によりつくられる恐ろしい毒物アフラトキシンはどうか?インドと米国で実施された研究では、照射した穀物の中にアフラトキシンの生成が増えるとされているが、これは本当ではないのか?
- 14.照射処理した鶏肉を使用した7年にわたる大規模な動物飼育研究では、照射食品の安全性について幾つかの疑問を提起しているというのは真実ではないのか?。反対派は照射した鶏肉を食べた果実ハエの増殖率が低く、照射した鶏肉を食べたハツカネズミは腫瘍ができたと主張している。
- 15.批判者はインドやソビエト連邦で実施された否定的な結果の出ている照射食品に関するレポートを指摘している。これらのレポートについて心配する必要はないか?
- 16.食品照射により放射線抵抗力のある菌種あるいは突然変異種がつくられるという主張はどうか?反対派はこの主張を支持する研究を指摘している。
- 17.しかし、線量レベルによっては食品の中のバクテリアが放射線加工で殺されず、料理人から古いタイプの「においテスト」を奪い取り、恐ろしいボツリヌス菌のような強い微生物が食品の中に残ってしまうのを見逃すことにならないか?
- 18.一度照射された食品が再び汚染されないようどのような防止措置がとられているか?
- 19.食品および廃棄医療品の消毒等その他の分野への照射の利用が広がると、その処理に関係する作業員および特に一般国民への放射線被曝の危険が増えるというようなことはないか?
- 20.食品照射が米国および外国で受け入れられるようになると誰が一番得をするか?それは放射線源と照射装置を売っている企業ではないか?
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