食品照射研究の歴史は、わが国よりむしろヨーロッパ諸国、アメリカ、カナダのほうが古く、最近は東南アジアの諸国も大きな関心を寄せています。現在食品照射の研究を行っている国は、アメリカ、ソ連、西ドイツ、オランダなどをはじめ、30カ国以上にものぼっています。そして、すでに照射が許可されている品目も、国によってまちまちですが、ジャガイモ、タマネギの発芽防止、穀類の殺虫、肉類の殺菌など、多種多様にわたっています。これらの国々の間では、わが国も含め、研究交流や情報交換が活発に行われています。