食品照射入門(1)食品照射誌解説
発表場所:食品照射、Vol. 17、pp. 77-87.
発行年:1982年
- 食品照射とはどういうことですか。
- 食品照射には、どのような放射線が用いられるのですか。又、食品にあたった放射線はどうなるのですか。
- 食品への放射線の照射はどのように行うのですか。
- わが国では食品照射の研究はどのように行われまた、どのような食品が実用化されているのですか。
- 海外でも食品照射の研究や認可が行われているのですか。
- 放射線を照射した食品の中に放射能は残らないのですか。
- 照射ジャガイモの健全性を調べた動物実験によると、600Gyの照射ジャガイモを食べたラットのメスの卵巣に異常が認められたという報告があります。実用線量の150Gyでは異常がなかったということですが、照射線量に比例した悪影響はないのでしょうか。
- アメリカ、ソ連、カナダ、スペイン、オランダ、イスラエル、デンマーク、イタリアなどの諸外国でも照射食品が許可はされていますが、実用化されて、一般消費者が食べているのは日本だけではないのですか。わが国は人体実験しているのではないのですか。
- ガンマ線を照射するとマウスは10Gyで致命率が100%であるといわれます。また、人間の全身に照射すると7Gyで致命的であるといいます。ジャガイモに150Gyも照射するとそれを食べた人間に何か悪い影響があるのではないのですか。
- ジャガイモに放射線を照射すると発芽が止まるそうですが、そのメカニズムはわかっていないのではないのですか。放射線による生物体内の生理変化を十分解明する必要があるのではないのですか。
- 照射したジャガイモの表示はどのようになされるのですか。また標示がなくとも見分ける方法はあるのですか。
- 国はジャガイモの処理を、150Gy以下と規制していますが、これをオーバーして照射しても摘発できないのではないのですか。
- 照射したジャガイモの成分変化に対する検討が不十分ではないのですか。また、栄養素が破壊されているのではないのですか。
- 海外での研究で、照射したジャガイモの抽出物が染色体異常やマウスの優性致死変異を引きおこすというデータがありますが、心配はいらないのですか。
- 国連組織により食品照射はどのように評価されているのですか。
- 照射の結果、食品中に人間に危険な生成物が蓄積することはないのでしょうか。
- 照射食品の微生物学的安全性や、病原微生物などの放射線抵抗性の増大する心配はないのですか。
- 照射小麦でポリプロイド(染色体異常)が起るというインドの報告があるということですが、本当ですか。
- 食品がくり返し放射線照射されることはないのですか。
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