○突然変異を起こした菌が生き残る、という件では、サルモネラ菌、ボツリヌス菌を用いた実験の結果、食品の放射線処理で一般微生物が毒素を生産するようになるとか、毒素産生微生物の毒素量が増加するような変異株ができるようなことはほとんど起らない。微生物に関しては、放射線殺菌は加熱殺菌とか紫外線と同程度の効果という結論が得られている。
〔サルモネラ菌、大腸菌などを10〜100回繰り返し照射すると抵抗性となるという報告はあるが、数回の植え継ぎによって元に戻ったり、劣性のため自然界での生存競争に耐えられないものであった。〕
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