玉ねぎの毒性試験では最初、飼料中に乾燥玉ねぎを25%添加したため、玉ねぎ無添加系に比べ玉ねぎ添加系は照射の有無にかかわらず玉ねぎの過食による悪影響がラット、マウスに認められた。このため、玉ねぎの過食による悪影響が出ない2〜4%添加量で再試験を行う必要性が生じた。したがって、これら各添加量での結果では照射によって毒性が増すという証拠は全く認められていない。
許可がおりていないのは政治的な問題が原因であり、農林水産省が実用化に消極的なのは玉ねぎの照射を許可すると外国産玉ねぎの輸入が必要なくなり、貿易摩擦になると考えているためと思われる。一方、いくつかの農協では照射許可を期待している。
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