1.ラットを用いた慢性毒性試験において、照射した馬鈴薯を与えたラットのグループについて、一時期、体重増加率の低下がみられるが、統計学的考察によれば有意な差とはみなされない程度のものであり、また、照射線量と効果との間に一定の関係はみられなかった。
さらに、血液検査、病理組織学的検査等の結果、体重増加率の低下に結び付くような毒性に関する影響はみられなかった。
これらの理由により、本実験における体重増加率に関するデータについては、照射食品の影響を示唆するものではないとの結論を得たものである。
2.本実験においては、照射馬鈴薯を与えた雄のラットの一部のグループが、非照射馬鈴薯を与えたグループに比べて実験開始後24ヶ月目に死亡率がやや高かったが、照射線量と効果との間に一定の関係はみられず、また、雌については、照射馬鈴薯を与えたグループと非照射の馬鈴薯を与えたグループとでは差がみられなかった。
さらに、血液検査、病理組織学的検査等の結果、死亡率の増加に結び付くような毒性に関する影響はみられなかった。
これらの理由により、本実験における死亡率の増加を示すデータについては、照射食品の影響を示唆するものではないとの結論を得たものである。
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