1.60krad照射群(P−60)で、6ヶ月目に卵巣の実重量(実測値)および比重量(体重比)が対照群および非照射群(P−0)に比べ有意の減少を示した。
しかし、他の検査時期では、3ヶ月目および24ヶ月目に増加を示し、12ヶ月目では減少傾向が認められた。つまり卵巣重量の経時的推移には一定の傾向が認められない。さらに病理学的検査においても何らの変化も見られなかったことから、単なるラットの個体差と思われる。 2.ある化学物質をラットに3ヶ月間投与した試験(毒性部未発表データ)で卵巣重量が用量に相関して減少した例がある。この試験では卵巣に組織学的に萎縮が認められている。照射馬鈴薯の場合には組織学的な変化がみられないことから、特に照射による影響はないものと結論した。
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