ラットを用いた照射タマネギの慢性毒性試験のうち、飼料の25%にタマネギを添加した場合の実験データについて、雄では、照射したタマネギを投与したグループの一部が非照射のタマネギを投与したグループに比べやや高い死亡率を示した。
しかしながら、これについては、統計学的考察の結果からは有意な差とは認められず、また、雌については、照射したタマネギを与えたグループと非照射のタマネギを与えたグループとでは死亡率の変化はみられなかった。
さらに、血液検査、病理組織学的検査等の結果、死亡率の増加に結び付くような毒性に関する影響はみられなかった。
これらの理由により、本実験における死亡率の増加を示すデータについては、照射影響は認められなかったとの結論を得たものである。
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