1.真空包装したハムの放射線滅菌処理の許可申請を陸軍省が行ったが、1968年にFDAは、照射ハムの安全性の証明が不十分であるとして申請を却下したもの。
(参考)
ハムの健全性試験のデータとして陸軍省はベーコンと豚肉での飼育試験のデータを提出した。これは、あらかじめ陸軍省とFDAの間でベーコンと豚肉のデータで許可できると合意していたためである。
FDAがベーコンの放射線滅菌処理を許可した際は動物試験報告書の要旨をチェックしただけで承認したが、ハムの許可申請を検討した際に、実験内容の不備を発見し、ハムの申請を却下すると共にベーコンの許可を取り消した。これはFDAの方針が変わったのも原因しており、長期毒性試験のデータを要求するようになったためである。
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