1.放射線照射による玉ねぎの発芽防止のメカニズムは基本的にジャガイモと同じである。玉ねぎの場合、放射線による発芽防止効果は休眠期をすぎると認められなくなる。このため、休眠期間中に放射線処理する必要がある。
2.玉ねぎの場合も、照射により発芽部の核酸含量蓄積が抑制され、発芽を止める。しかし、幼芽の状態で照射すると枯死するために中心部が一部褐変し、それ以上に芽が生長した状態では、照射すると照射効果は認められなくなり、芽は活発に生長する。この現象は、発芽活動が活発になると芽の中の細胞での核酸の放射線障害が酵素により修繕されるためであろう。
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