1.ソビエトのコピロフらは、1972年に0.1kGyのガンマ線を照射した皮付きジャガイモから酸・エタノールを用いた抽出物を照射後数時間の間に雄マウスに経口投与したところ、精子、精細胞及び精母細胞に対し優性致死効果を示したと報告した。
2.この実験では、一群のマウスの数がわずかに5匹(一般には15〜30匹必要)であり、マウスの系統も明らかでなかったので、同様な方法で追試をカナダで行ったところ、陰性の結果が得られ、照射による影響は認められなかった。わが国でも一群のマウス数を30匹として、コピロフらとまったく同じ方法で追試をしたが、照射による影響は全く認められなかった。
(参考)
日本アイソトープ協会からの研究費により(財)食品薬品安全センターで実施。
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