食品照射に関する文献検索

Q&A(QUESTION and ANSWER)

食品照射の基礎


Q&A集タイトル : 議会、官庁向けQ&A
発行機関名 : 科学技術庁
<答>



問27.高線量照射した飼料を動物に与えた場合の結果如何。


<答>

 1.1969から1970年にかけてラットを用いて三共株式会社、オリエンタル酵母株式会社、日本原子力研究所の三者の協力によって30kGy及び60kGy照射したものと蒸気滅菌した飼料での比較が行われた。

 2.この結果、30kGy及び60kGy照射した飼料により飼育したラットの体重増は蒸気滅菌した飼料より明らかに良好で、出産率も良好であった。3世代試験でも照射群の方が体重増、出産率などで優れた成績が得られており、血液学的検査、臨床化学的変化、臓器重量、胚・胎児に及ぼす影響などの試験でも照射による影響はまったく認められなかった。

 一方、蒸気滅菌した飼料で飼育したラットでは各試験とも体重増が著しく低いなどの異常が認められ、栄養的バランスが失われたことを示す結果が得られた。

 3.ウサギ用飼料の結果でも死亡率が放射線33kGyに比べ蒸気滅菌で著しいという結果が得られている。外国でも実験動物や家畜に関するデータが多く得られており、イギリス、オランダ、西ドイツ、ハンガリーなど多くの国で放射線による飼料の殺・滅菌が実用化されている。

 4.現在、実験動物用飼料の放射線による殺・滅菌は日本国内で実用化となって18〜20年となっており、年間約500トン処理されている。外国ではワクチン製造や血清製造用動物の放射線殺菌も実用化されているが、わが国では実験動物以外は家畜用も含め実用化となっていない。




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