食品照射に関する文献検索

Q&A(QUESTION and ANSWER)

食品照射の基礎


Q&A集タイトル : 議会、官庁向けQ&A
発行機関名 : 科学技術庁
<答>



問31.RCA食品照射プロジェクトの概要如何。


<答>

 1.アジア、太平洋地域の発展途上国を対象とした「原子力科学技術に関する研究開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)」がIAEAの援助の下に1972年に発足した。食品照射の分野では、当初は乾燥魚の貯蔵期間延伸等を目的とした地域プロジェクトが細々と行われていたが、1980年に日本が加盟すると、第一期食品照射プロジェクトが日本の資金援助で開始された。

 2.第一期食品照射プロジェクトでは玉ねぎ等の発芽防止、熱帯産果実の殺虫及び熟度調整、乾燥魚の殺虫及び殺菌、米の殺虫、香辛料の殺菌が取り上げられた。加盟国は、バングラディシュ、インド、パキスタン、スリランカ、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、韓国、ベトナム及び日本が参加し、1984年まで実施された。日本は、ワークショップ開催、研修生の受け入れ、専門家の派遣を中心に協力し、RCA加盟国での食品照射研究は軌道に乗った。例えば、マレーシアでの食品照射研究は、日本の協力が契機となって開始された。

 3.第二期食品照射プロジェクトはオーストラリアの資金援助により1985年から開始され、日本は研修生の受け入れ、専門家派遣で引続き協力した。ここでは、食品照射の実用性評価に重点がおかれ、タイ、バングラディシュ、新たに加盟した中国では具体的に実用照射が開始され、韓国でも香辛料などの実用照射が行われている。また、インド、インドネシアでは数品目の放射線処理を許可した。第二期食品照射プロジェクトは1988年に終了しており、第三期食品照射プロジェクトは、UNDPの資金で1990年より開始されている。




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