1.FAO、IAEA、WHO合同専門家委員会は、照射食品の健全性を評価するために設置されたもので、第1回委員会は1961年にブリュッセルで開催された。1964年のローマでの委員会では健全性を証明するための研究方法について検討された。
2.1969年の委員会では小麦と馬鈴薯については、数カ国のデータより健全性に問題はないと仮承認を与え、玉ねぎについては更に検討する必要があるとした。
3.1976年の委員会では、玉ねぎを含む多くの食品類が各国の健全性試験のデータより無条件承認が与えられた。また、初めて放射線化学的データの評価も行い、放射線処理は物理的処理であると勧告した。
4.1977年のFAO、IAEAの飼料の放射線殺菌に関する専門家会議では50kGyまでの照射は安全性に問題はないとした。1980年委員会は、これらの結果及び各国の健全性のデータ、放射線分解生成物の評価より10kGy以下での照射食品は安全性に問題ないとする結論を下した。
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