過去30年以上、照射した食品や照射した食品成分を投与した動物を用いて非常に多くの試験が実施されている。これらの試験のごく一部は、食品照射が安全でないという結果を示している。このような試験のそれぞれが徹底的に再検討され、多くの場合再試験が行われた。このような再検討においては、ネガティブな結果が出た原因が調べられ、一般的に、試験の設計や実施方法に問題のあることがわかった。ある試験においては、用いた動物の数が少なすぎて結果を適切に解釈することが不可能であった。また、再試験において最初と同じ結果を再現することが不可能なものもあった。イギリスにおいては感受性の高い実験動物が放射線滅菌した餌を食べて100世代以上も生育、繁殖しているという事実もあり、同様の結果は多くの国で得られている。
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