3.照射後の管理と再汚染対策
概要
非照射の食品と比べて照射食品の貯蔵・流通時の管理が困難であるということはない。むしろ、放射線照射は、包装した状態での処理が可能であるので、照射後の再汚染を防ぐことができる。
内容
1.食品に放射線を照射しても放射線は残留しないので、照射した食品が殺菌効果や殺虫効果を持続することはない。したがって、照射食品は微生物や害虫による再汚染を受けると腐敗したり損耗する。このことは、食品照射だけに特有なものではなく、加熱処理などと同様に化学薬剤を使用しない殺菌、殺虫処理のすべてにあてはまる問題である。
2.照射後に生残したり再汚染した微生物や害虫の増殖を防ぐためには、照射食品を低温で貯蔵・流通させるなど、非照射食品と同様な管理が必要である。すなわち、照射食品は非照射食品と同じような衛生的な管理のもとで貯蔵・流通しなければならないが、照射食品ということで特別な管理は必要ではない。
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