24.照射食品の健全性評価の研究成果
概要
照射食品の健全性試験の研究成果は試験成績書、報告書および学術誌などに掲載されている。また、これらの結果などに基づいたパンフレットの配布、海外の利用状況などに関するセミナーなどが開催されている。
内容
1.健全性に関する試験結果は、研究報告書や委託研究報告書などに報告されて記録に残されている。わが国の食品照射に関する原子力特定総合研究の試験結果については、各品目毎の研究成果報告書がまとめられており、科学技術庁で閲覧できる。また、食品照射に関する国際協力プロジェクト(IFIP)の委託研究結果は、Technical Report Seriesとして公表されている。
2.照射食品の安全性(健全性)を評価する場合には、学術誌や報告書など入手できるあらゆる試験結果を総合して判断する。例えば、国連食糧農業機関(FAO)/ 国際原子力機関(IAEA)/ 世界保健機関(WHO)の照射食品(の健全性)に関する合同専門家委員会(JECFI)は、世界中から学術誌にこだわらずあらゆる様式の記録を委員会開催前に集めて、専門家の討議、評価資料とした。それらの資料は各品目毎のモノグラフとしても整理されている。照射食品の健全性に関するJECFI報告の根拠となった資料は、上記のように多岐にわたっており、学術誌でのオリジナルな研究論文にとどまらない。IFIPの委託研究報告書や各国政府関係機関の報告書もその重要な資料となった。
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