食品照射とは、殺菌、殺虫、発芽防止などの目的で農産物や食品に放射線(γ線、X線、電子線)を照射することをいい、乾燥、加熱、冷凍などと同じく物理的な食品処理技術の一つです。 我が国では、世界に先駆けて1974年からコバルト60のγ線照射による馬鈴薯(じゃがいも)の芽止めが実用化されていますが、それ以降は他の食品に応用が広がる事はなく、今もなお食品照射は馬鈴薯の芽止めを除いて原則として禁止されています。 しかし、世界的には、害虫やカビ、腐敗菌による収穫後の被害と食糧の損耗を防ぐ手段として、また食品の衛生化と食中毒防止の対策として、あるいは遠隔地からの農産物に対する検疫の手段として、欧米やアジア各国など50余カ国で200種を越える食品に対して照射が許可されています。 さらに近年、環境面から従来使用されているガス燻蒸や化学処理が制限されるようになったこともあり、食品照射が世界的に広がりつつあります。

食品照射に関する文献データ集
お知らせ

 informationでは最近の状況やトピックスを紹介します。

  ・食品照射の海外動向
  ・今なぜ食品照射か? 連載を始めるにあたって
  ・植物検疫に有効なガンマ線照射について(高崎研だより第64号)
              (更新:令和5年9月末)

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